■蝦夷ウコギの成育環境と生息地
蝦夷ウコギは日本では北海道東部(北見・足寄・本別)のみに自生する落葉潅木で、良く育ったものなら3〜 5m程になります。根元より群生し、枝の樹皮は灰褐色で若いうちは針状のトゲがあります。
7〜8月にヤツデの花を小さくした様な白い花を多数固まって付け、雌雄異株で雌株は9〜10月にかけて5〜6mm の楕円形の黒色の実を付けます。生育好適地は山中で沢沿いの水はけの良いやや日陰の所です。
ロシアのサハリン(樺太)、東シベリアのアムール川流域、中国の東北部(旧満州)黒龍江、吉林、遼寧、河 北、山西の各省と小興安嶺を中心とする東アジア地域の冷涼な気候の地域にも自生が確認されております。
ロシア名は「エレウテロコック」、中国名は「刺五加(ツーウーチャ)」と呼ばれております。
■蝦夷ウコギの薬効成分
蝦夷ウコギの薬効成分は1968年発表の旧ソ連科学アカデミーのブレークマン博士の論文「エレウテロコックの 有用性」によるとエレウテロコック(和名えぞうこぎ)の成分は7種の配糖体であるとされています。
漢方生薬の効果を成分から証明するのは、生薬成分の一つずつを分析できても多くの成分の微妙な組合わせに よる効果を完全に解明できない事が多いため大変難しいものです。
朝鮮人参がサポニン配糖体あるのに対し、エレウテロコック(蝦夷ウコギ)の主成分はトリテルペノイド系の 配糖体で、リグナンの配糖体、クマリン、クロロゲン酸等です。
これらを旧ソ連科学アカデミーではエレウテロシドA〜Zと名づけました。
この他、グルコースやガラクトース等の糖類や、多量のカロチンとビタミンB1、B2、C等も含まれている事も わかっています。
カロチンなどのビタミン類の効果はかなり解明されており、蝦夷ウコギの効果とも共通する所が多くあります 。とは言っても効能の多くは主成分のエレウテロシドにあると考えられています。
蝦夷ウコギの薬効は朝鮮人参より幅広く、毒性はごく弱く、全くといっていいほど副作用を持たない安全なも のであるというデータが得られています。
ソ連では1962年11月ソ連保健省薬事審議会で、エレウテロコックの根のエキスを強壮剤として医薬用に使用 する事を承認し、1964年より精製、使用されております。
蝦夷ウコギのどの部分に薬効があるのかと言いますと、最初の旧ソ連の研究では根の部分のエキスを取出して 実験・研究が進められましたが、やがて葉や幹にも有効成分が含まれ、用途によっては根よりも葉のほうが有 効な場合もある事が分かってきました。
古来庶民が食べていた若芽をご飯に炊き込む“ウコギ飯”の有効性がここに至って証明されたのでした。
生育好適地は山中で沢沿いの水はけの良いやや日陰の所です。
ロシアのサハリン(樺太)、東シベリアのアムール川流域、中国の東北部(旧満州)黒龍江、吉林、遼寧、河 北、山西の各省と小興安嶺を中心とする東アジア地域の冷涼な気候の地域にも自生が確認されております。
ロシア名は「エレウテロコック」、中国名は「刺五加(ツーウーチャ)」と呼ばれております。
■蝦夷ウコギ薬効の適応症
◎疲労回復・体力増強・免疫力増強
◎新陳代謝の活性化・動脈硬化の改善
◎自律神経失調症・睡眠障害・糖尿病・高血圧症
◎低血圧症・貧血症・ストレスを原因とする肌荒れ
■蝦夷ウコギの効用
ソ連科学アカデミーのブレークマン博士はその効用について「エレウテロコックは極めて有効な強壮剤であり 、人間の精神的、肉体的能力を質的にも量的にも高める。また、人体のあらゆる細胞の機能を高める作用があ る。」と述べています。
旧ソ連保健省薬事審議会などの正確な臨床試験などが行われるようになると蝦夷ウコギの優れた効能がますま す明らかになってきました。
その効能を簡単に説明すると、次の様になります。
(1)疲労回復や体力増強作用。
(2)免疫力を高め、病気にかかりにくくする作用。